Google のトレンドは「シンプル」「統合」「個人化」


 Google Operating System の最新記事は二人の Google のキーパーソンによる談話を紹介している。来年 Google が向かおうとしているのは「simplicity, integration、personalization」だという。


    ⇒ http://googlesystem.blogspot.com/2006/12/googles-plans-for-2007.html


 Sergey Brin

 「シンプルさ」は私たちが目指す最も大切なトレンドである。テクノロジーは過度に複雑になりつつあるようだが、「シンプルさ」は人々が Google に最初に惹かれた理由の一つだ。「複雑さ」は、オンラインテクノロジーにとって、デバイスにとって、コンピューターにとって解決されなければならない問題だが、これが非常に難しい。成功は「シンプルさ」から生まれるであろう。アップルが成し遂げた成功、そして今も彼らが続けていることを見ればよいだろう。

 私たちは製品そのものではなく製品の使い勝手を問題にしている。複雑さがよりひどくなるような製品は排除している。20の異なったやり方で動作する20もの製品を持とうとは思わない。私はサイトのトラック量を維持するという点でロスをし続けている。これからは使い方のよく似た少数の製品を持つことになるであろう。

 Eric Schmidt氏

 シリコンバレーの企業は「複雑さ」に依存するシステムを開発する傾向にある。しかし、それは Windows を動かしているパソコンと同じようなものを生み出している。Google はそのスタートからシンプルな検索ボックスや検索ページに焦点を当ててきた。

 私たちはまた、「個人化」という巨大な現象のトラの尻尾をとらえている。今やそれを人々のためによりシンプルにする必要がある。私たちはここからさらに前進するためのイノベーションを作りあげようとトライしているところだ。そして、より「統合」されたものを獲得したい、Google をより「統合」されたものにしたいと挑戦し続けている。これは会社を運営していくうえでの大きな変化だ。かつて哲学者は「get this done, get it built, and get it ou」と言った。しかし、それを続けるなら、私たちは「X-Google」と言う名のおびただしい数の製品群に行き着くしかないであろうし、そうすれば人々はたった5つの製品しか思い出せなくなるであろう。