Netscape.com ---Digg を超えるか

 ネットスケープの変身ぶりが話題だ。最初はブラウザ提供サイトとして、しかしエクスプローラーに大きく水をあけられてからはポータルサイトとして。そして今回読者参加型のニュースサイトへと三度目の変貌を遂げた。

 そのモデルは Digg だ。投稿された記事は他の読者からの評価によって、カテゴリー内でのランクを挙げたり下げたりする。また、読者は投稿された各記事に対してコメントを書くことができる。読者の声がニュースの格付けに影響すると言う点で、確かに Digg に近いと言える。

 だが、まったくDiggのクローンというわけではない。なぜなら、カテゴリーのトップに位置するいくつかの記事は「アンカー」と呼ばれる専門家によって投稿された記事の中から選ばれたものだからだ。各カテゴリーは「チャンネル」と呼ばれ、Do-It-Yourself、Science、Sports など30に分かれている。「アンカー」はこのカテゴリーごとに推奨記事を選ぶ。

 投稿者については、アンカーも含めて、彼が他にどんな記事を投稿したか、またどんなコメントをしたか、またどの記事を評価したかについての詳細なデータが公表される。このガラス張りの部屋によって、投稿者自信が常に評価の対象となっていることを自覚させられると言うわけだ。「Netscape」のブランドによる集客力によって、digg キラーと呼ばれるほどに成長を遂げるかどうか、今後の成り行きを見守りたい。