ImageKind --オンラインギャラリー[image]

 デジタルカメラの普及によって「写真を焼く」ことが以前に比べるとかなり減ってきているように思う。撮り貯めた写真の多くはパソコンのハードディスクの中に眠っており、せいぜいその一部がプリントアウトされるていどだ。


 だが、傑作写真が撮れて、きれいに印刷して額縁にでも入れておきたいと思う時もある。こんなとき、家庭用インクジェットプリンターによる印刷では色がすぐ褪せてしまって長持ちしない。


 そこで、ImageKind の登場だ。この会社の最大の売りはデジタルプリント技術にある。なんと50年から100年を経ても色褪せないインクを使用しているという。ユーザーの要望で完璧なプリントアウトを実現するのだ。


 さらに、ImageKind はこれらの作品の売買の仲立をするギャラリー機能を持っている。つまり、写真、ポスター、イラストなどを自分用に印刷するだけでなく、それらを広く公開し、販売してくれるというのだ。その価格の決定権はあくまでも作者にあるのだが。


 自分の作品を広く世間に知られたい、あるいは街のギャラリーで展示したいがコストがかかりすぎる、などと悩んでいる無名の芸術家にとってこれはとても魅力的なサービスだ。月に 7.99 ドルを支払えばストレージ制限なしに、デジタル映像をアップし、自分専用のギャラリーを持つことができる。


 ちょっと覗いてみると、多くの作家の作品が展示されている。興味ある人にとっては手っ取り早く作品を手に入れるチャンスだ。作家と芸術ファンを結び付けているという点で、この Web2.0的コミュニティは画期的だといえるだろう。