xFruits --RSSの可能性


 Web2.0だ、Mashup だと騒いでいるが、そのすべて出発点は RSS 技術 ではなかったか。RSS がなければ、ブログの更新情報が直ちに集約されることもなかったし、Amazon の厖大な書籍データベースが Web オーナーたちによって簡単に利用されることもなかった。革命は RSS から始まった、と言っても過言ではない。


 RSS とは何か。それはネット上で情報をやり取りする一規格にすぎないのだが、その使い道は当初考えられていた以上に拡大し、進化した。一人一人の情報量は限られている。しかしそれらが一つの大きな集合体になったとき、とてつもない威力を発揮する。Web サイトを通して人と人が結びつきあうこと自体が RSS なくしては語れないのだ。


 今回の xFruits はその RSS 技術の可能性をさらに広げようとする挑戦だ。6月に日本語版が登場して、いっそう使いやすくなっている。たとえば、複数の RSS を一つの RSS に集約したり、RSS を HTML 形式で公開したり、RSS を PDF に変換したり。RSS から直接モバイル用の HTML ページを作成したり。


 AGGREGATOR RSS は複数の RSS あるいは OPML からブレンドされた一つの RSS を作成し、表示する。作成された新しい RSS 配信リーダーはxFruits の URL を使って呼び出すことができる。ユーザーが選択すると、このURL が公開され、誰でもこれらの情報を交換できるというわけだ。PDF 作成機能など、これからの工夫次第でさらにさまざまな可能性が広がっているのではないか。