「Eメールが消える」

 ブログ「See What's Out There」に「Eメールが消える」という記事が投稿されている。なかなか刺激的なタイトルなので中身を紹介してみたい。


 ⇒ http://blog.see3.net/?p=73


 「メールが消える」そのわけは。

 ① 大量のスパムメール
 ニューヨークタイムズのレポートではいまやメールの90%はスパムだという。確かにメールボックスを開いたときのうんざり感がいやで私もいつの間にかメールは使わなくなった。

 ② アンチスパム対策の煩わしさと無駄
 アンチスパム対策のソフトを導入するのはいいが、それがさらに無駄なメールと時間の浪費を生み出しているという。日本ではそれほどだとは思わないが、アメリカではこうしたソフトが普及していて、メールを出すたびに本人確認のメールをよこしてくるそうな。

 ③ 出した人に返信を強制するメール
 確かに思い当たる節はある。日本でも子供たちの間でメールを返さないことがいじめの原因になっているというニュースを最近聞いた。メールを出して返事がないと相手側がいらいらすることが体験上わかっているので、どうしても返事を書かなければ、という強制力が働いてしまうのだ。これは確かにうっとうしい。

 ④ 「私の子供は使っていない」
 記事の作者の子供たちは、アメリカの他の子供同様かなりのネット依存症患者らしい。その彼らがほとんどメールには手を出さないそうだ。彼らがもっぱら使うのはインスタントメッセージであったり、ゲームサイト上のチャットであったり、あるいはケータイであったり、と。



 では、これからメールの代わりになるものはなんだろうか。記事の作者は次の三点を挙げている。

 ① RSS
 いろんなタイプの RSS アグリゲーターが出揃っていることもあるが、それ以上に誰でも簡単に RSS 発信者になれることが大きいのではないか。メッセージを更新すれば、それをほぼリアルタイムで相手側に送信できる。ブログと組み合わせれば、ブラウザ一つでメッセージの交換が可能なのだ。

 ② インスタントメッセージ
 メールとの違いを記事の作者はこう指摘する。IM は必要なものにだけ反応して、他はやり過ごすことが出来ると。

 ③ ウィジェット
 記事の作者はこれが注目株だと考えているようだ。Widgets とはホームページなどに埋め込む独立したミニアプリのこと。そういえば私もいくつもの RSS ウィジェットを一枚のページに集中して情報の一元化を図っている。

 はたして本当にメールは消えるのだろうか。