「アメリカ社会の新たなデジタルデバイド」
Steve Rubel 氏は自らのブログ「Micro Persuasion」で興味深いアメリカ社会のネット事情を明らかにしている。
⇒http://www.micropersuasion.com/2006/12/americas_new_di.html
すでにアメリカでは75%の人口がブロードバンドを利用できる状況にあるそうだ。(ちなみ日本のブロードバンド普及率は40%超)
⇒ http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20133689,00.htm)
ゲーム、IM、Eメール、ソシアルネットワーク、あるいは最近ではYoutube などのビデオサービスを趣味にする人が増えている。これは日本も同様だ。
しかし、Steve Rubel 氏はアメリカでは「圧倒的多数の人々は受身的にブロードバンドを利用しているに過ぎない」と指摘する。
ブログを発行したり、RSS を利用している人は極めて少ない。テクノロジーやメディア、ビジネスあるいは地政学的な話題を提供しているのもこうしたごく小さなコミュニティだ。
例えば RSS を考えてみよう。これは考えられる限りのいかなる種類の情報をも私たちのデスクトップにもたらしてくれるファンタィックな情報源だ。にもかかわらず、最近の調査では10人に1人しかこの言葉を聞いたことがなく、実際に使用しているのはわずか2%にすぎないことがわかっている。
この面では多少日本の方が数字が高い。日本では、ブログに対する認知度は98.6%。さらに認知者のうち25.3%が「自分のブログを公開している」と回答した、という。RSS リーダーの利用率も10%近い。
⇒ http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20133689,00.htm
多数のアメリカ人は他人が投稿したものを見たり読んだりすることはあっても自ら発行することがないという。例えば、彼らのうちフォトサービスに自分の写真を投稿しているのは 35% にすぎず、ブログを発行したことがあるのは わずか 8% にすぎないという。
最後に Steve Rubel 氏は結ぶ。
「今や私たちはブロードバンドによって結び付けられ、同じツールを利用できる状態にあるにもかかわらず、ますます溝は深くなりつつある。2007年の私の願いはこれに橋を架けることだ」