Rojo --越境するRSSリーダー

 Rojo はもともと Bloglines と同じようなブログのRSSリーダーであった。ところが今年に入って、フィードされてくる記事をそれぞれ、 Digg(評価型ニュースサイト)同様に、ユーザーが判定する機能を付け加えた。

 フロントページに表示される「Top stories」の順位はユーザーたちの評価反映した結果であり、何が今最も「ホットなフィード」であるかを示している。

 サインインした後に作られる個人用のページでは、自分が投票した記事、他のユーザーとシェアしている記事、すでに読んだ記事などがすべて記録される。そして、ここからがこのサイトのweb2.0的なところだが、この蓄積された情報を手がかりに、ユーザーたちが互いに接触を持つことができる(コンタクトリスト)。

 自分と同じような記事を読みたがっている人間、話題や関心が似通っている人間を探し出し、その人がさらにどんなフィードを利用しているかも参考にできるというわけだ。

 こうなってくると、RSSリーダーと評価型ニュースサイトとソシアルブックマークサービスの違いはどこにあるのか、見た目だけでは区別がつきにくくなってきているのが現状だろう。行き着いた先がみな同じということになれば、Web2.0 の限界もあきらかになってくるのではないだろうか。