Dapper  --データを抽出するサービス

 またまた面白いものを見つけてしまった。8月18日の日本語版「TechCrunch」に紹介されていた、Dapper というサイトだ。
 

 一般的にWebサイトはいずれも情報の宝庫だが、必ずしも RSSXML などの規格化された形式で情報を発信してくれているわけではない。こんなサイトが発信しているデータを再利用しようとすると、ひとつひとつ手作業でデータを整理し、編集しなければならない。


 だが、これではあまりに時間がかかるうえに、データの更新に対応しきれないのだ。こんな悩みを解決してくれるのが Dapper だ。他のサイトからデータを抽出したり、監視したりして、それらを再編成し、付加価値を与え、新たなデータとして提供する。
 

 Dapper はとてもわかりやすいインターフェースを提供している。サイトのあるパーツをクリックするだけで、いかなる種類のデータでも抽出できるのだ。データは XML、HTML、RSSGoogle MapsGoogle Gadgets などに加工し表示できる。これらを組み合わせて、新たな2次データを作る。
  

 例えばあるサイトから緯度、経度などの位置情報を抽出して、それからGoogle Maps を作り上げるとか。ある期間のブログの人気推移を Technorati データをもとにグラフにしたりとか。


 Dapper を使って作られた Magg というアプリケーションは Google Videos, Yahoo Videos, YouTube, MetaCafe, Veoh, Vimeo などなどの諸サイトから最新のビデオクリップを集めている。これは全く新しい一つのサイトの誕生と言ってよい。

 
 まだ、少し触ったていどなので、なんともいえないが、しかし、とてつもない可能性を秘めたサービスであることはまちがいない。