Google Docs & Spreadsheets が大幅にバージョンアップ
⇒ http://www.google.com/google-d-s/whatsnew.html
Writely と Google Spreadsheets が統合されて以来のメジャーバージョンアップが Google のブログでアナウンスされている。
いずれも実用的でしかも挑戦的な「改善」と見た。Google のウェブオフィスにかける意気込みのようなものを感じさせるものばかり。以下にその要点を要約しておきたい。
① Google パーソナライズページから直接ファイルを開く
ストックされている docs と spreadsheets のファイルのうち、近々に使用されたファイルのリストを、Google パーソナライズページに表示するガジェットができた。これでいつでもパーソナライズページからダイレクトにファイルにジャンプできるようになった。
② spreadsheets に「Revisions」tab ができ、いつでも過去のバーションに戻ることが出来る。
spreadsheets ではユーザーがシートを変更するたびに逐一それを記録している。もし誤って大事なデータを削除してしまったとしても、過去のバーションにいつでも戻ることが出来るようになった。もちろん差し替えることも可能。
➂ spreadsheets を Web ページとして発行する
発行されたページには独自のURL が割り当てられ、誰もが見ることが出来る。
元の spreadsheets に変更が加えられたとき、すでに発行済みのページにその変更を反映させるかどうかを選択できる。
また、spreadsheets の一部を発行するかあるいは全部を発行するかどうかも選択可能。
一つの spreadsheets から、例えば一部のシートだけを発行したか、あるいは全部を発行したかによって、あるいは、CVSファイルとして発行したかどうかによって、異なる複数の URL を割り当てることができるようになった。
④ GoogleFinance 関数 を使って、最新の株市場の個別銘柄の価格などのデータをアップツデートにシートに取り込むことが出来るようになった。
例えば、Google の現在の株価は、セルに次のように記述するだけで最新のデータを引用することが出来る。
=GoogleFinance("GOOG", "price")
⑤ 同様に、GoogleLookup 関数を使って、データベースに蓄積された各種データをインポートすることが出来るようになった。
例えば、アマゾン川の長さは、セルに次のように記述する。
=GoogleLookup("Amazon River", "length")
最後の関数の使い方などは、デスクトップタイプのオフィスではありえないこと。このへんにウェブオフィスのメリットがあると十分思わせてくれる今回のバージョンアップではなかったか。