「Goowy」と「YouOS」がリード WebOS 戦線の今


 「Open Source Tecnnology」の Ashko 氏は10個もの「web operating systems」を試し、その現段階での評価をまとめた。

⇒ http://ashko.blogspot.com/2006/12/good-referential-ten-10-online.html


 彼によれば「WebOS」とは、

WebOS とは Web ブラウザで動作するバーチャルなオペレーティングシステムである。もう少し正確に言えば、デスクトップ OS 環境をそっくり真似し、それに取って代わり、あるいはそれを補う、Web ブラウザ上で動作するアプリケーション群、ということになる。それは Web 2.0 ベンチャーにとって出発点とするには難しい分野である。なぜなら成功を勝ち取るためには少なくとも他の競争相手と同じくらい優秀なアプリケーションをいくつもつくりあげる必要があるからであり、また、それらをすべて一つの有効なシステムに統合する必要があるからである。

 この定義にかなった「web operating systems」は次の10個だそうだ。

  1. Craythur
  2. Desktoptwo
  3. EyeOS
  4. Glide
  5. Goowy
  6. Orca
  7. Purefect
  8. SSOE
  9. XinDESK
  10. YouOS

 このうち、GoowyYouOSDesktoptwoXinDESKに関しては、このブログでもすでに取り上げているので、そちらを参照して欲しい。

 残りの6つの WebOS についての Ashko 氏の見解を紹介してみよう。

① Craythur
 選び抜かれたデスクトップ背景とVista の Aero によく似た透明なボーダーを持つ、ルックスに重点が置かれた新しいWebOS。ただ、個々のアプリケーションはベータ版というよりアルファ版のレベルで、使われている言語もスペイン語のままだ。

② EyeOS
 自分のサーバーにインストールするタイプの WebOS。
 機能的でバグだらけというわけではないのだが、ちょっと動作がのろく味気ない。カレンダー、計算機、ワープロ、アドレスブックなど一通り揃っているものの、すべてテストバージョンではないかと感じるくらい。

③ Glide
 有料。「family premium plans」で年間約150ドルほど課金される。Flash ベースで見かけはユニーク。1GB までのファイルストレージ、RSSリーダー、ブックマーク管理、ワープロなどを搭載している。
 しかし、いくつかの箇所で DesktopTwo と酷似しており、特に欠点を共有している点についてはいただけない。

④ Orca
 発展途上のWebOS。

⑤ Purefect
 同じく発展途上。Windows を意識したつくりで、ファイルエクスプローラーや計算機を搭載するもののバグが多い。

⑥ SSOE
 選択肢の一つというよりテクノロジーのデモというレベルのWebOS。


 などなど大変手厳しい Ashko 氏の評価であった。というわけで、現段階での彼のお奨めナンバーワンは Goowy。ナンバーツーは YouOS であった。皆さんの評価はいかがだろうか。