50のテクニック 良い文章の書き方

 2年にわたって連載された、Roy Peter Clark氏の「Fifty Writing Tools」というコラムはブログを書くものにとってとても興味深い内容だろう。

 ⇒ http://web.archive.org/web/20060426003003/www.poynter.org/content/content_view.asp?id=61811


 このコラムは「The Poynter Institute」というジャーナリスト養成専門学校のホームページに掲載された。当然ジャーナリストを目指す学生たちを対象に書かれたアドバイスであることは間違いないだろう。

 しかし、これらの指摘はブログを書く場合でも十分当てはまるような含蓄の深い事柄をたくさん含んでいて、まさに「目からうろこ」だ。

 たとえば、

 ① 動詞はできる限り「強い」動詞を使う。それも受身形ではなく能動形で。
 ここでは、話術に定評のあったジョン.F.ケネディが実はイアン.フレミングの007シリーズ「ロシアより愛を込めて」のシンプルな表現方法を非常に参考にしていた、という逸話も紹介しながら。

 ② 副詞は動詞の意味を薄め、それを繰り返すだけだからできるだけ使わない。

 ③ 言葉のテリトリーを知れ。キーワードにはそれにふさわしい場所を与え、とくべつな意図がない限り、これを繰り返してはならない。

 ④ 神話や象徴や詩をよく勉強せよ。現代のニュースのテーマでさえこれらの文化的ルーツを共有しているときがある。

 などなど。いずれもなるほどと思うものばかりだ。

 Roy Peter Clark氏はこれらの鋭い観察を懇切丁寧な具体例つきで50のテーマにまとめている。英語でしか読めないがぜひすべて読み通してみたいものだと思った。少しでもこのブログの表現力が高まるように。