2007年の「Web 2.0」のトレンドを占う

 年頭にあたって、2007年の Web 2.0 のトレンドを予測する記事がたくさん生まれている。膨大な Web 2.0 サイトのなかのいわば厳選コレクションだが、それらが選ばれた「基準」とは何か。

① Top 100 Web 2.0 Sites
http://web2magazine.blogspot.com/2007/01/thanks-for-web-2.html

② The Race to Beat Google
http://www.readwriteweb.com/archives/the_race_to_beat_google.php

③ 2007: Web 2.0 Companies I Couldn’t Live Without
http://www.techcrunch.com/2007/01/02/2007-web-20-companies-i-couldnt-live-without/



 ①は非常に広い目配りから100のサイトが選択されている。
 DiggGmailWikipediaYouTubeBloggerなどのメジャーサイトに加え、Google Docs & Spreadsheets や Zoho Office Suite など本ブログでもたびたび紹介している Online Office の一群がもれなくノミネートされている。

  さらに、Feed Digest、Feedo Style、Feed43 といったフィード操作系のサービスが目立っている。今年もフィードの利用はさらに拡大傾向にあるのか。

 LittleWiki、PBWiki、JotSpot などの Wiki サービスにも目がしっかりと向けられている点が頼もしい。

 感心したのは、Pligg CMS が取り上げらていること。CMS のなかで唯一選抜された。Digg ライクなウェブサイトの作成に欠かせないということであろうか。

 最後に ubuntuLinux OS の快進撃は周知のことだと思うが、あえてこのリストに加えられた意味とは。ちょっと考えてしまった。

 ②は Google の「対抗馬」を紹介している。
 Retrevo, Hakia, Quintura, Pluggd, Microsoft Live Search, Snap 、 ChaCha などなど。いずれも次世代検索エンジンと目されているものばかり。

      

 先日取り上げた Snap がこの中に入っていてちょっとびっくり。ChaCha や Hakia などはまったく知らなかったのでこれから少し調べてみようかと思っていたら詳しい解説が日本語で始まっていた。

 ⇒ http://buzz.dendrocacalia.com/

 ③はなかなか刺激的なタイトルで厳選された 15 のサイトを紹介している。
 DiggFlickrGmailNetvibesSkypeYouTube は定番中の定番。面白いのは、800-Free-411、BlueDot、Amie Street など日本ではあまり知られていないサービスがこの中に入っていたこと。

 「800-Free-411」は無料の番号案内サービス。「BlueDot」はいわゆるソーシャルブックマーク。「Amie Street」はインディアーティストの楽曲を販売しているサイトだが、気に入った曲を推薦したものにもメリットがある独特なシステムで大成功しているようだ。

 2007年度ははたして Youtube のようなビッグヒットが生まれるであろうか。