Omnidrive「ウェブベースアプリとの連携からウェブ総合基地へ」

 つい先日「TechCrunch Japanese」が、ファイルストレージサービスである 0mnidrive とウェブベースのワープロ Zoho の提携を報じた。

この提携によって、ユーザーは Zoho 上の Office ドキュメントをすべて Omnidrive サービス内にオンラインで集中保管することができるようになる。また Omnidrive に保管した Office 文書ファイルをクリックすると、その文書が自動的に Zoho サービスで開かれる。これによってユーザーは Omnidrive のオンラインファイル共有を利用して他のユーザーと共同作業が可能になる。

 それだけではない。Gmailflickr からファイルを自動で取り込み保管したり、デスクトップ上のファイルとのシンクロ機能をますます向上させるなど,他のオンラインストレージの追随を許さない。

 さらに独自の API を公開し、他のウェブサービスとの連携にきわめて積極的だ。これは何を意味するだろうか。

 Omnidrive が見つめている方向はきっと、あらゆるウェブベースサービス の総合基地化であろう。

 いかなるウェブベースサービスもオンラインストレージなしに成立しないことは明らかだ。これから出現するであろうサービスが独自のストレージを用意するより、Omnidrive のようなきわめて機能的で開放的なサービスを利用するほうが得だと考えるならば、Omnidrive はこれらのサービスを支えるベースキャンプとなるだろう。

 Omnidrive は今のところ 1GB のストレージを無料で各ユーザーに提供している。しかしウェブベースでの作業なしには何も仕事ができないというユーザーが増えれば増えるほど Omnidrive のようなストレージサービスへの需要が高まり、有料オプションの選択も増えることは間違いない。
 
 追記 ファイル名が日本語の場合文字化けするが、何とかならないだろうか。