Google Book Search のインターフェース改善
Google Blog の記事
⇒ http://googleblog.blogspot.com/2006/11/new-way-to-browse-books.html
Google Book Search の便利さにはつくづく驚かされる。本のタイトルや目次だけでなく、著作権切れの作品や特別に著者や出版社が許可したものについてはその中身を読むことが出来る。しかも1行の漏れなく、ページのすべてを。
こんな大胆な企画をあっさりと実現してしまう Google スタッフの熱意と発想力にただただ感服するばかり。
今回 Google Book Search はインターフェースの改善に取り組み、いっそう本の「立ち読み」がしやすくなった。ホントに申し訳ないぐらい。一日も早く日本語の書物に関しても Book Search が実現して欲しいものだ。
改善点は以下の通り。
① テキストあるいは画像のズームイン
本をめくりながら気に入ったページや画像を適当に拡大してじっくり読むことが出来る。店頭で本を手に取るよりこちらの方が断然読みやすい。
② 1冊が一つのウェブページになったので、何度もリロードする必要がなくなった。
➂ スクロールなどの改善
これもすごい改善点だ。1ページモードボタン、2ページボタンが画面中央の上の方にあるが、これを押すとページを1枚1枚めくらなくとも、マウスやスクロールバー、キーでページ間移動が出来る。
また、目次をクリックすることによって、行きたいページにジャンプできるし、その地点からページをめくりはじめることだって可能だ。
さらに、検索結果から直接そのお目当ての言葉の入ったページにジャンプすることも出来る。とんでもないことがこんなに簡単に出来るなんて、何度も言うようだが夢のような話ではないか。
④ フルスクリーンモード
このモードにすると、リアルに本を読んでいるような感覚を味わえるから不思議だ。特に2ページモードにしてページを繰っていると、そこがパソコンの画面であることを忘れさせてくれるほどだ。
⑤ 本に関する他の情報
「About this book」ボタンをクリックすると、画面の下のほうに「Related books」というコーナーが現れ、関心を共有する他の文献がいくつか紹介されている。
⑥ 引用、参考文献
同様に、画面に「References from books」や「References from scholarly works」のコーナーが現れるが、それは参考になる本や論文の紹介をしている。特に「References from scholarly works」に関しては「Google Scholar」を利用しているようだ。
「Kennedy」「Washington」「Beatles」「King」などと検索してみた。とても面白い。
「Beatles」で検索されたフルビュー可能な本の検索結果。325冊が検索された。ただし、これらは必ずしもビートルズそのものに関する本ではなかった。「Beatles」という言葉をどこかで引用しているフルビュー可能な本がこれだけあるという意味のようだ。
当然ながらフルビュー可能なビートルズ本そのものはごく限られているようだ。その際でも「Limited preview」で十分なほど楽しめる。
その中の一冊「The Beatles」を開いてみたところ。