「Office Live」 マイクソフトが無料ドメイン提供サービス
マイクロソフトが小規模企業向けの「Office Live」サービスを開始した。独自ドメインの取得やWebサイト構築、メールアドレス配布など、いわば会社の「ネット上の顔」を提供するサービスだ。
サービスは今のところ「ベーシック」「エッセンシャル」「プレミアム」の3種類あり、「ベーシック」版は完全無料というから驚く。
サービスの比較
⇒ http://office.microsoft.com/ja-jp/officelive/FX101925601041.aspx
これによると、「ベーシック」版においても、企業ドメイン名取得サービスや500MバイトまでのWebサイト用スペース、電子メールアカウント×25などを備えている。
「エッセンシャル」版は、これに加えてスケジュールやワークスペースの共有、営業履歴の閲覧などが可能だ。今のところ、ベータ版に付き無料と言うことだが、すでにスタートしているアメリカ版の使用量は月に19.95ドルということだから、日本の場合もそれに近い価格設定になるのではないか。
さらに「プレミアム」版は、エッセンシャルに加えて、日本企業向けに開発したグループウェア「GroupBoard Workspace」最新版の機能も搭載している。こちらのアメリカの価格は月に 39.95 ドルだ。
この無料サービスの対象は本当に小規模企業だけなのか。FAQ には次のような記述があった。
Microsoft Office Live Basics サービスを無料でお使いいただけますが、電話による確認は必要です。これは、すべてのお客様が実在の法人または個人であることを確認するためです。本人確認を行う理由は次のとおりです。 マイクロソフトでは、詐欺行為を阻止し、小規模企業のお客様がサービスを適切に受けられるように努めています。電話で本人確認を行うことによって、悪意のあるユーザーがサインアップする危険性を減らすことができます。フィッシングやスパムなどのインターネット詐欺では、偽の Web サイトを使ってクレジット カード番号や銀行口座情報、社会保障番号、パスワード、またはその他の機密情報を入手する手口が多く見られます。悪意のあるユーザーがサービスにサインアップするのを防ぐため、サインアップの数は 1 つの電話番号につき 1 つと制限されています。
この表現では「電話による確認」作業は行うが、「実在の法人または個人」であれば誰でも良い、ということだ。だとすれば、一個人であっても電話さえ持っていればとりあえずドメインはいただけるということになるのではないか。
本当に一個人でもドメインをもらえるのかどうか、一度試してみたいと考えている。ただ、そのドメインで何が出来るかよく考えて見なくてはならないが。
それにしても、マイクロソフトとしては大胆な挑戦であると思う。