突然アクセスが 10 倍に。ソーシャルブックマークが引き起こした春の嵐

 一日平均 200 前後しかなかったこのブログのアクセスがある日突然 2000 を超えました。なぜだ。何が起こったんだ、と喜びの中にもうろたえる私。

 ちょっと冷静になって「はてな」のブックマーク数が同時に急増していることを確認。これは決して夢ではないのだと安心する。

 ピークは 2 日目あたりにやってきました。まさに有頂天ホテル

 しかし、この勢いはいつまでも続きませんでした。3 日目になると下降する一方。天国を味わったものだけが知る地獄の恐怖。

 必死になって、かつての10倍は無理でもせめて数倍のアクセスは維持できないものかと踏ん張ってみる。だが、4日目抵抗むなしく元の状態に戻りそうな気配。


 この4日間の体験の中で得たこと。分析したこと。
ソーシャルブックマークサービスの威力を実感
 特に日本では「はてなブックマーク」の存在がずば抜けていることを知りました。たとえ私のような者が書いた記事でも「はてなブックマーク」の「最近の人気エントリー」欄の端っこで紹介されると、瞬く間にアクセスが急増しました。
 そこでさらにブックマークを集める力があれば、さらに上位にランクアップされます。はてなのトップページの「最近の人気記事」の中に入ろうものなら、ブックマーク数500ぐらいは軽く稼げるというわけです。

かつてのアクセスアップの法則が通用しなくなった
 これも実感です。「Yahooへの登録」「メルマガ発行」「少しでも上位で検索されるように」など、ついこの間まで盛んに研究されていましたね。
 意味がなくなったとはいわないけれど、ソーシャルブックマークサービスRSS による記事の自動配信の出現によって、アクセスアップのプロセスが変わってしまった、といえばいいでしょうか。
 いわば、こつこつとアクセスを増やさないでも、記事の中身で勝負して一発ドカンと花火を打ち上げる、なんてことが可能になったのではないでしょうか。人が面白いと感じた記事は他の人にも面白いと思わせる力が確かにある。その直感を共有し、拡大し、増幅してくれる装置の存在抜きに、今のアクセスアップは論じられない、というべきでしょうか。

面白いと直感させる記事とは
 さて、最後の難問です。何の手がかりもない人が最初にブックマークを稼げるようなテーマ、もしくは記事内容ってあるのでしょうか。
 私はあると思います。今どんな記事がブックマークを稼いでいるか。じっと観察しているとおぼろげながら私にも見えてきたような気がします。
 要するに、今アクセスを稼いでいるようなところを徹底的に攻める。人が求めている内容の話題を取り上げる。それがうまくいく秘訣ではないのか。と今回考えるようになりました。そういうことを意識的にやっているブロガーこそ「はてなブックマーク」の常連さんたちではないでしょうか。